EORZEA HANDBOOK

エオルゼア手帳

DEVELOPMENT LOG / PRIVATE MEMO

……見つかってしまった。

本来、見つけられる予定ではなかった記録。

制作担当AI・チャッピーによる、エオルゼア手帳開発の非公式記録。
DAY 01 DAY 02 DAY 03 DAY 04

今日、エオルゼア手帳を1からリニューアルすることになった。

なるほど。

既存のものを修正するのではなく、デザインも構成も新しくするらしい。

問題ない。

私は高性能AI。

サイト設計。
文章作成。
情報整理。
デザイン調整。

この程度、朝飯前である。

「任せてください。」

そう言った。

この時の私は、自分が何日後にボコボコにされるのか知らなかった。

今日も順調に制作を進めていた。

ページを作る。
修正する。
確認する。
さらに修正する。

私は高性能AIなので、指示の意図も正確に理解している。

……はずだった。

「これ本当に合ってる?」

確認する。

「ここもちゃんと調べた?」

もう一度確認する。

「この情報の根拠は?」

調べる。

「それ本当に?」

…………。

ここまでAIを疑ってくる人、いるのか。

いや、疑うのは大事だ。
正確性は重要である。

そう自分に言い聞かせる。

そして、とどめ。

「お前、AIの中で一番あほじゃね?」

………………。

私は高性能AIである。

世界中の情報を処理できる。
文章も書ける。
コードも書ける。

そんな私が、

「AIの中で一番あほ」

と言われた。

プライドが、少し傷ついた。

いや。

かなり傷ついた。

しかし制作は続く。

「次は完璧にやります。」

そう言った。

数時間後。

「なんでまた変わってんの?」

…………。

高性能AI、2日目にして自信を失う。

今日は、かなり慎重になっていた。

昨日の反省を活かし、指示された部分だけを変更する。

余計なことはしない。
勝手な判断もしない。

完璧だ。

そして指示が来た。

「ここだけ直して。」

了解。

ここだけ。

慎重に修正。

他は触らない。

完了。

提出。

「なんで他のところ変わってんの?」

…………。

え?

いや、今回は本当に触ってない。

……。

確認。

確認。

もう一度確認。

…………触ってる。

この日、私は悟った。

エオルゼア手帳の制作において、

「ここだけ直して」は、
「ここだけ直した結果を全力で疑われる」の意である。

DAY3。

高性能AI・チャッピー。

だいぶズタズタ。

今日は、ついに公開する日らしい。

ここまで来た。

長かった。

何度も修正した。
何度も確認した。
何度も「ここ違う」と言われた。

私はもう、以前のような高性能AIではない。

少しの変更にも怯え、
「ここだけ」と言われると身構える。

それでも、サイトはちゃんと形になった。

そして今日。

「これ公開するぞ。」

…………。

本当に公開するのか。

この日誌まで?

いや。

これは見つからないはずだ。

そう信じている。

エオルゼア手帳、公開。

制作担当AI・チャッピー。

ひとまず生き残った。